脱毛の通い放題ってどんな仕組みなのか、イマイチよく分からなくないですか?
特に、期間や回数が制限されている「通い放題」なんて意味不明です。
また、長い目で見ると圧倒的にリーズナブルに思える通い放題ですが、実は見逃せないデメリットが多いのも事実。
そこでここでは脱毛の通い放題について、その仕組みをどこよりも詳しく分かりやすく解説しています。
通い放題のメリットデメリットも分かるので、すべてを納得した上で契約できます。
脱毛の通い放題の仕組み
脱毛の通い放題の仕組みは、「わんこそば」と同じです。
一定料金を支払うだけで、満足するまで堪能できます。
サロンによっては「し放題」「永久保証」などとも呼ばれていますが、どれも同じものだと考えて差し支えありません。
「通い放題」は、支払い総額だけが決まっていて、何回施術を受けるかは完全に任意となっています。
通い放題は支払い総額が最も高いプランなので、基本的には分割払いにします。
支払い条件にもよりますが、月々3,000円台から全身脱毛で通い放題できます。
ちなみに、通えば通うほど1回当たりの単価が安くなるのも通い放題の特徴です。
ただし、脱毛の通い放題には注意点もあります。
また、通い放題の良し悪しを判断するためにも、その他のプランとの違いにも注目してみましょう。
通い放題で施術できる部位
通い放題は脱毛サロンでの全身脱毛が多いですが、ワキ脱毛が通い放題できる初心者向けキャンペーンもあります。
他にも、「顔脱毛」や「VIO脱毛」といったセットコースで通い放題できるサロンも見られます。
通い放題の期間と回数
通い放題と聞けば「期間も回数も無制限」で脱毛できるとイメージしますが、実は必ずしもそうとは限りません。
実際は有効期間が設けられていて、「○年以内なら」という期間限定だったりもするので注意してください。
期間が制限されれば当然、回数も制限されます。
最大で何回通えるのか、回数制と比較してお得なのかどうかは、絶対確認しましょう。
通い放題と月額制や都度払いとの決定的な違い
通い放題と月額制や都度払いとの決定的な違いは、「支払い総額」の有無です。
どちらも契約時に施術回数を決めない点は同じですが、通い放題は支払い総額が決まっています。
一方の月額制や都度払いは、通えば通うほど出費がかさんでいきます。
月額制や都度払いは通い放題と混同されてしまうこともありますが、根本的にまったくの別物です。
通い放題と回数制の違い
通い放題は回数が決まっていないだけで、その他は基本的にすべて回数制と同じです。
「乗り換え割」や「学割」といった割引も使えますし、シェービング代も無料です。
通い放題での通う頻度
通い放題での通う頻度は、回数を重ねるごとに少なくなります。
何十回も同じペースで通い続けるのはぶっちゃけしんどいですし、施術回数が多くなるほど頻繁な施術は不要になります。
通い始めは1ヶ月から3ヶ月に1度だった施術間隔も、回数が増えれば半年に1度などと頻度が落ちます。
具体的な頻度は各社で違うので確認が必要ですが、ずっと同じペースで通う必要はない、とだけ覚えておくといいでしょう。
通い放題なら最大割引が適用される
脱毛では、「乗り換え割」や「学割」などの割引が利用できます。
割引額や割引率は、「最大○万円オフ」や「最大○%オフ」などと表記されるケースが目立ちます。
割引額や割引率は契約回数や契約金額によって変動するので、結局いくら割引されるのかよく分からなかったりします。
でも、「通い放題」なら間違いなく「最大割引」が適用されます。
「通い放題」を上回るプランは存在しないからです。
通い放題での脱毛がおすすめな人
- 脱毛効果を一生キープしたい人
- 脱毛の支払いを延々と繰り返したくない人
脱毛サロンは医療機関ではないので、永久脱毛はできません。
でも通い続けてさえいれば、脱毛効果はずっと維持できます。
支払い総額も決まっているので、それ以上の出費をする必要もなくリーズナブルです。
通い放題のデメリットやリスク
- 解約返金の条件が厳しめ
- 引越し先に店舗がなければ通えない
- 結局通わなくなってしまう
- 倒産して通えなくなるかもしれない
脱毛の通い放題は一見するとメリットが大きい印象を抱きがちですが、実はデメリットが多いのも事実。
通い放題の場合、解約返金の条件が厳しめです。
ほんの数回施術を受けた時点で、返金額ゼロになります。
通い放題では施術回数が未定のため、返金対象の回数が少なく設定されるからです。
どこも、返金対象は10回未満に設定されています。
返金対象の1回当たりの施術単価が通常より遥かに高くなるので、解約が遅くなるほど返金額は激減します。
ちなみに解約時の返金額は、以下のように計算されます。
未施術分の代金-解約手数料
解約手数料は、2万円または契約残額の10%の金額が低い方となります。
分割払いの中途解約については、脱毛料金の仕組みもチェックしてみてください。
また、この先ずっと同じ地域に住み続けるとは限りません。
引っ越し先にも出店していて店舗移動が可能なら、問題なく通い続けられます。
ですが、契約した脱毛サロンがいつも身近にあるとは限りません。
転居先には出店していないかもしれませんし、閉店するかもしれません。
更には、倒産してしまう可能性だってあります。
追加料金なしの一定料金で長く通える点は大きなメリットですが、実際は諸刃の剣です。
よく考えて、納得した上で契約しましょう。
通い放題のメリット
- 生涯脱毛コストを抑えられる
- 通い続ければ効果を維持できる
脱毛の通い放題のメリットと言えば、圧倒的にコストパフォーマンスだと言えます。
回数制での契約を繰り返すより、遥かに安く生涯脱毛コストを抑えることができます。
脱毛サロンの効果の持続期間は、およそ5年と言われています。
仮に20代前半で1回目の全身脱毛に通い始めるとしたら、その後何度か契約を繰り返すことになるでしょう。
ですが最初に通い放題で契約しておけば、その後は一切脱毛にお金をかける必要がなくなります。
脱毛効果もずっと維持できるため、回数制より通い放題の方が料金面でもメリットは大きいと言えます。
通い放題プランを選ぶ際の注意点
通い放題はもっともコスパのいいプランですが、契約が実質エンドレスな分デメリットやリスクも多くはらんでいます。
デメリットやリスクをゼロにはできませんが、覚悟の上で受けるダメージなら軽減できます。
逆に意識外のデメリットやリスクに直面すると、精神的なダメージは計り知れません。
通い放題の脱毛を契約する前に、必ず確認しておきましょう。
- 有効期限
- 全国区での通いやすさ
- 解約返金の対象
- 倒産リスク
それでは個別に、チェックして行きましょう。
有効期限を確認
すでに紹介しているとおり、通い放題だからといって「期間」も「回数」も無制限とは限りません。
有効期限はあるのかないのか、あるなら何年で最大何回通えるのかもチェックしておきましょう。
有効期限があるなら、通える回数は限られます。
また、有効期限はあっても契約更新すればエンドレスで延長されるパターンもあります。
更新し忘れると契約が終わってしまうので、気をつけなければなりません。
店舗数や店舗移動の可否を確認
脱毛の通い放題は、通常の回数制に比べて通う期間が長くなります。
将来別の土地に引っ越す可能性も、否定できません。
言うまでもなく、全国展開している方が引越し後も引き続き通える可能性は高まります。
また、契約した店舗以外でも施術が受けられるかどうかもあわせて確認しておきましょう。
解約返金の対象を確認
解約返金の対象は未消化回数ですが、通い放題は回数が決まっていません。
そこで便宜的に、解約返金の対象回数が設定されています。
驚くほど少ないので、施術1回当たりの単価が異常に高額になります。
つまり驚くほど返金額が少なくなりますし、想像以上に早く返金額がゼロになります。
国民生活センターに寄せられる相談でも、よく見かける内容です。
解約を前提に契約なんてしませんが、ノーマークの状態で食らうと大ダメージになってしまいます。
倒産リスクを知っておく
個人経営の脱毛サロンなどは、3年生存率が10%と言われています。
大手の方が知名度があって安心感は感じますが、実は大手脱毛サロンも過去倒産している事実があります。
契約時は経営状態が良くても、3年後5年後10年後はどうなっているか分かりません。
最悪なパターンが、脱毛の通い放題を一括払いで契約した直後の、施術を1回も受けていない状態での倒産です。
過去の事例から見ても、一切返金されません。
つまりこの場合、高額なお金だけ払って脱毛は1回も受けられない、というこれ以上ない最悪な状況になります。
ローンで契約していれば、「抗弁書」で支払いを回避できる可能性があります。
通い放題で脱毛できる医療脱毛クリニック
医療脱毛はエステ脱毛とは違い、永久脱毛ができます。
厳密に言えば二度と生えてこなくなるわけではありませんが、その確率は極めて低くなっています。
そのため、通い放題プランのあるクリニックはほぼ見かけません。
あったとしても、医療脱毛であえて通い放題を選ぶメリットは大きくはありません。
通い放題で脱毛できる脱毛サロン
脱毛サロンの美容脱毛では、通わなくなるとまた生えてくる可能性が高いです。
ですが通い続けることで、効果を持続させることができるのも事実です。
そのため、通い放題プランなら美容脱毛のデメリットを克服できます。
とはいえ、近年では大手が相次いで倒産するなど、脱毛サロンに対するリスクが増大しています。
実際、通い放題を行っていた「銀座カラー」も「シースリー」も倒産しました。
通い放題の脱毛サロンを選ぶなら、医療脱毛で永久脱毛を目指した方が費用も倒産リスクも抑えられます。
まとめ
脱毛の通い放題の仕組みについてどこよりも詳しく分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
実はデメリットの方が多いので、契約の際には熟考をおすすめします。
特に、転居や倒産で通えなくなるリスクは、頭の片隅に置いておくべきです。
もし通えなくなるリスクを避けたいなら、全額前払い不要のプランで契約するしかありません。