脱毛の料金がわかりにくい、って思いませんか?
申し込みサイトには「たったの○○円」「○○円引き」「月額○○円」「初月無料」「○ヶ月無料」といった表記をよく見かけますが、本当にわかりにくいです。
どれもお得感を演出するだけで、どういうプラン内容で結局いくらになってどうやって払うのかがよくわかりません。
公式サイトを見ても説明が不十分なので、サッパリ分かりません。
意図的に一部の料金しか掲載しないスタイルが、わかりにくさに拍車をかけています。
逆に、プランがたくさんありすぎてどれを選ぶべきかわかりにくい、といったケースもあります。
もし表面上の安い料金だけを見て契約してしまうと、お金も時間も無駄にして結局後悔するハメになります。
そこでここでは、脱毛が初めての人にも分かりやすく、脱毛の料金システムの仕組みを基礎から詳しく丁寧に解説しています。
脱毛の料金がどういう仕組みで決まっているのかさえ知っておけば、コスパの高い脱毛ができます。
また、脱毛の料金システムを知ることでメリットやデメリットも見えてきます。
そればかりか、最適な料金プランがどれなのかもわかります。
各社の値段を正しく比較できるようにもなるので、どこで契約すべきなのかもハッキリ見えてきます。
脱毛の料金は20年前より随分安くなったとはいえ、支出としては大きな金額です。
金銭面で後悔しないためにも、契約前にしっかり脱毛の料金システムの基礎知識を身につけておきましょう。
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「月額○円」や「○ヶ月無料」の正体
「月額○円」や「○ヶ月無料」という表記は、脱毛の料金がわかりにくい代表格的な事例です。
実はコレ、「ローンを組んでの分割払い」と「月額制」の、2つのパターンがあります。
それぞれについて解説しておきます。
「月額○円」の真実
「月額○円」はほとんどの場合、ローンを組んで分割払いする月々の支払額です。
3,000円台や5,000円台なども見かけますが、大体1万円以下に収まっています。
そして支払い条件は、毎月の支払額を安くするための内容になっています。
具体的には、頭金が必要だったり、ボーナス月に加算が必要なボーナス併用払いだったり、やたらと回数が長かったり、などです。
もうひとつは、「月額制」の場合です。
ややこしくてわかりにくいですが、「月額制」はローンを組みません。
詳しい解説は、「月額制の仕組み」の項目で後述しています。
「○ヶ月無料」の真実
ローンの場合、申し込みから支払い開始までには「据え置き期間」があります。
据え置き期間は、1ヶ月から2ヶ月となっているケースが多いようです。
この据え置き期間にも脱毛できることから、「○ヶ月無料」などと表現されるケースもあります。
わかりにくいですが、実際は1円たりとも割引されてないんです。
「月額制」の場合の「○ヶ月無料」は、月額料金の割引を意味します。
割引される月数が長い方がお得に見えますが、実はそうとは限りません。
月額制については後述しているので、そちらをご覧ください。
脱毛料金の鵜呑みは危険
いずれにしても、非常にわかりにくい宣伝文句を鵜呑みにするのは危険です。
脱毛の料金システムに関する最低限の基礎知識は、是非持っておきたいものです。
このページを最後まで読めば、おおよそは理解できるはずです。
脱毛料金を決定する5つの要素
脱毛の料金システムの仕組みは、実は難しくありません。
しっかり理解するためにもまずは、土台部分の仕組みを把握しておきましょう。
- 施術部位
- 通い方(契約期限)
- 割引プラン
- キャンペーン
- 支払い方法
脱毛の料金システムの基本となる仕組みは、「施術部位」と「通い方」の組み合わせです。
「通い方」は、料金や効果と密接に関わっています。
「割引プラン」は、対象コースでの契約が適用条件となっています。
「キャンペーン」は、通常プランとは別枠の特別な料金プランです。
支払い方法には「一括払い」や「分割払い」などがありますが、金利や手数料で支払総額が増えることもあります。
脱毛料金の基礎となる施術部位
脱毛の料金システムの仕組みで欠かせないひとつめの要素が、「施術部位」です。
ムダ毛の生え具合は部位によって違いますし、気になるパーツも人によって違います。
そのため、脱毛を契約する際には本人の希望に合わせて施術部位を選べるようになっています。
施術可能な部位はどのサロンやクリニックも似通ってはいますが、名称や範囲には若干の違いがあります。
そのため、部位数が多い少ないの比較には意味がありません。
脱毛は一部位単位でも契約できますし、複数の部位がまとまったセットプランでも契約できます。
いわゆる、「部分脱毛」と「全身脱毛」です。
脱毛料金は、施術部位が多いほど1部位当たりの単価が安くなる、という特徴があります。
これは基本的に、どの脱毛サロンやクリニックにも共通しています。
つまり、部分脱毛で少しずつ範囲を広げるより、一気に全身脱毛した方が安く済む、というわけです。
当然、通う期間も大幅に短縮できます。
部分脱毛の仕組みと料金相場
部分脱毛には、「1部位単位」と「セットコース」の2種類があります。
例えば、「ワキ脱毛」だけなら1部位での契約となります。
各パーツはサイズごとに「S」「M」「L」などに分類され、それぞれで1回当たりの値段が設定されています。
大きなサイズのパーツほど、値段も高くなります。
「顔脱毛」や「VIO脱毛」なら、複数の部位がまとまったセットコースでの契約になります。
パーツ単位で契約するより、セットコースの方が値段は安くなっています。
部位数が多いほど、1部位当たりの単価が安くなるからです。
また、セットコースに含まれる部位や範囲はサロンやクリニックによって違うので、確認はしておきましょう。
脱毛サロン 6回で約55,000円
医療脱毛 5回で約90,000円
脱毛サロン 6回で約58,000円
医療脱毛 5回で約88,000円
全身脱毛の仕組みと料金相場
全身脱毛の施術部位は基本的に「全身」ですが、必ずしもすべての部位が含まれているとは限りません。
大抵の脱毛サロンなら、全身脱毛には「顔」も「VIO」も含まれています。
サロンによっては更に、「顔」は「一部」か「全体」かに分かれます。
部分脱毛メインのエステサロンでは、「顔」が一切含まれていないケースも見られました。
ミュゼプラチナムでは現在、顔脱毛の施術も行っています。
一方で、クリニックでは「顔」も「VIO」も含まれていない全身脱毛がデフォルトとなっています。
全身脱毛の料金を比較する際には、「顔」や「VIO」が施術範囲に含まれているかどうかを確認しましょう。
脱毛サロン 6回で約136,000円
医療脱毛 5回で約330,000円
脱毛料金は通い方でも変わる
脱毛の料金システムで、施術部位と双璧をなしているのが「通い方」です。
通い方によって、効果や仕上がり具合が違ってきます。
主な通い方は、以下の4種類です。
- 月額制
- 回数制
- 通い放題
- 都度払い
それぞれの通い方について、特徴を詳しく解説していきます。
回数制の仕組み
回数制(回数パックプラン)は、もっともベーシックなプランです。
契約回数ごとに料金が設定されていて、回数が多くなるほど高い効果が期待できます。
契約回数に比例して料金は高くなりますが、1回当たりの単価は逆に安くなるのが一般的です。
SHR方式等の蓄熱式による施術なら、最短2週間に1度通えます。
そのため、短期間で契約回数を消化しきることもできます。
また、回数制は各種割引が適用されます。
基本的には、回数制で契約しておけば間違いありません。
デメリットとしては、追加契約の可能性がある点です。
契約回数が終了しても、必ずしも満足できる効果が得られるとは限りません。
回数制で契約する場合は追加契約を覚悟しておけば、経済的にも精神的にもダメージを減らせます。
また、回数制は全額先払いのため返金リスクがあります。
返金制度があっても、倒産した場合にも必ず返金されるとは限りません。
月額制の仕組み
月額制は脱毛のサブスクで、毎月定額で脱毛に通えます。
医療脱毛には存在せず、一部脱毛サロンの全身脱毛だけで選択できます。
現在(2022年8月)確認できているのは、「ストラッシュ(月額4,400円)」「ミライ(月額9,800円~)」「脱毛ラボ(月額2,189円)」の3社だけです。
料金改定によって変更されることもありますが、無理なく通える低めの料金設定になっています。
- 毎月定額低料金で通える
- 1ヶ月単位の契約が自動更新される
- 「回数」は決まっていない
- 1度の施術で全身1回が完了しないケースが多い
- 月額料金が安いほど全身1回完了までの期間が長くなる
- 支払総額には上限がない
月額料金が安いほど落とし穴が深いので、特に注意しましょう。
全身脱毛1回終了までに1年以上かかっては、時間のムダ以外の何モノでもありません。
月額制は月額料金の安さが最大のメリットですが、実はそれ以上にデメリットが多いのも事実。
- 1回の施術で全身脱毛1回が終わらない
- 当月分の施術権利は翌月以降に持ち越せない
- 予約の変更が難しい
- 剃り残しがあればシェービング代が必要
- 解約するまで毎月料金が発生する
月額表記=月額制ではありません。
ローンを組んで分割払いする場合にも、「月額○○円」「月々○○円」と表記されるからです。
「月額制」と「分割払い」の区別が分かっていなかったり、同列に扱っている脱毛サイトもあるので、要注意です。
通い放題の仕組みと料金相場
通い放題は、主に脱毛サロンで選択できます。
通わなくなるとまた生えてくるという、脱毛サロンのデメリットを解決できるプランです。
また、クリニックでは永久脱毛できますが、絶対に二度と生えてこないとは断言できません。
そのため、医療脱毛でも通い放題プランが選択できるクリニックも見られます。
通い放題は「期間」も「回数」も無制限で、支払総額には上限が設けられています。
ところが、「通い放題」「脱毛し放題」「無制限コース」を大きく謳っていても、「○年以内なら」という条件が付けられているケースもあるので注意してください。
通い放題を比較する場合には、「期間」と「回数」が無制限なのかどうかも併せて確認しましょう。
脱毛サロン 約300,000円
長い目で見た場合、通い放題はもっともコスパが高いプランです。
- 支払総額が高額になる
- 解約返金の条件が実は厳しい
- 転居先で通えないかもしれない
- 通うのが面倒になるかもしれない
都度払いの仕組みと料金相場
都度払いは、期間も回数も決めない通い方です。
施術を受けるたびに料金を支払います。
都度払いは1回当たりの単価は割高ですが、金利手数料ゼロのため支払い総額ではローンより安く通えます。
参考までに、1回で契約できるプランは回数制であって都度払いではありません。
継続して施術を受けたいなら、1回での契約はしないことです。
脱毛サロンの都度払いでは、全身脱毛(顔もVIOも含む)が対象になっています。
部分脱毛は確認できていません。
ただ、医療脱毛では単価が高くなるためか、対応しているクリニックはほぼ存在しません。
契約できる脱毛サロンやクリニックが少ない点が、都度払いのデメリットです。
脱毛サロン 約17,000円
医療脱毛 47,500円
脱毛料金を割引してくれるプラン
脱毛には、様々な割引が用意されています。
割引プランは基本的に、回数制での契約が適用条件になっています。
また、契約内容によって割引額が変わります。
脱毛の主な割引プランは、以下の6つです。
- 乗り換え割
- 学割
- ペア割
- シニア割
- 友達紹介
- 初月無料
脱毛の乗り換え割で証明に使えるモノ
脱毛の学割は何歳まで使える?
人数や契約回数によって割引額が変わる。
紹介された友達は料金が割引される。
分割払いの場合は据え置き期間で実際は割引されていないケースも。
上記以外にも、様々な割引を目にします。
通常料金と割引後の料金の差があまりにも大きい場合は、内容をよく吟味しましょう。
厳しめな条件が課されているケースもあるので、要注意です。
初心者に優しい脱毛キャンペーン
本格的に脱毛する場合、それなりに大きな金額が必要になります。
多額の費用は、業者にとっても私たちユーザーにとっても高いハードルでしかありません。
そのため、初めての人は格安料金で脱毛できるよう配慮されています。
ミュゼの「初めての方限定キャンペーン」は、その最たる例です。
あくまでもお試しにすぎないキャンペーンもありますが、中にはミュゼの100円脱毛のようにしっかり効果を期待できるキャンペーンも見られます。
参考までに言えば、格安キャンペーンからでも乗り換え割の適用条件は満たせます。
初心者向けキャンペーンから全身脱毛への乗り換えが、一番おすすめな順序です。
支払総額に影響する支払い方法
脱毛の料金がわかりにくいとは、結局いくら払えばいいの分からないという疑問に行き着きます。
いくらの料金をどうやって払うのかは、どのプランでどんな契約をしたかによっても変わってきます。
支払い方法と契約プランは、密接に関係しているんです。
それを踏まえた上で、脱毛料金の支払い方法を抑えておきましょう。
脱毛料金の支払い方法は主に、「一括払い」と「分割払い」の2つ。
分割払いは、回数パックプランと通い放題プランでの支払い方法になります。
月額制では、「口座振替」も利用できるかもしれません。
脱毛でおすすめの支払い方法も、是非チェックしてみてください。
一括払いはもっとも安い
一括払いとはその名の通り、全額を一度に支払う方法です。
金利や手数料が一切かからないので、支払総額で考えればもっともリーズナブルで安い支払い方法になります。
ですが当然、まとまったお金がなければ利用できません。
また、多額のお金が一度に出ていくなら、将来の不安にもつながります。
ちなみに、都度払いは必ず一括払いになります。
- 現金一括払い
- クレジットカード一括払い
- 口座振替一括払い
分割払いは支払いが楽
全身脱毛や医療脱毛では、費用が高額になちがちです。
でも分割払いを利用すれば、毎月無理のない金額で脱毛を始められます。
分割払いには、「ローン」と「クレジットカード」があります。
金利手数料がかかるのは仕方ありませんが、お金が貯まるまで何年も待つよりずっとマシです。
金利は、どんな方法で分割払いするかによって変わってきます。
- ショッピングローン 15%前後
- 医療ローン 10%未満
- クレジットカード 3~18%
ローンは、信販会社の審査に通らなければ利用できません。
基本的には、安定収入があれば利用できます。
審査に通れば、信販会社があなたに代わって脱毛料金を契約先に支払います。
あなたは、毎月信販会社に返済します。
いわゆる「ショッピングローン」や「医療ローン」です。
分割払いでは、頭金を入れたりボーナス併用ができたりします。
「月額○○円」「月々○○円」といった表記がされています。
脱毛サロンでもクリニックでも利用できる支払い方法です。
支払総額は、一括払いよりも金利手数料分だけ高くなります。
とはいえ、多額の費用を一括で支払う必要がないので、貯蓄がなくても今すぐ脱毛を始められる点が最大のメリットです。
脱毛はクレジットカードでも分割払いできます。
審査がないので、すぐ利用できます。
支払い回数などに制約がありますが、その分ローンより使いやすい点がメリットです。
口座振替
口座振替は、毎月決まった日に決まった金額が引き落とされます。
口座振替は、月額制でしか利用できません。
書類を書く手間がかかるので、手続きを面倒に感じるかもしれません。
ちなみに月額制では、クレジットカードも利用できます。
解約返金と契約プランの関係
どの脱毛プランで契約しているかによって、解約返金の有無が違います。
月額制や都度払いでは、中途解約しても返金はされません。
そもそも前払いしていないので、解約しても返金されないのは当然です。
回数制や通い放題には、返金保証が付いています。
解約すると返金はされますが、契約期限(保証期間・有効期限)内での解約が条件です。
未施術分の代金が返金されますが、2万円を上限に10%の解約手数料が引かれます。
中でも特に注意したいプランが、期間や回数が無制限の通い放題です。
返金の条件に、契約期限(保証期間・有効期限)が特別に設定されています。
例えば「2年12回」などです。
契約から2年経過するか、もしくは12回の施術を受けた時点で返金はゼロになります、という意味です。
参考までに、脱毛サロンやクリニックが倒産した場合、返金されないリスクがあります。
倒産リスクが顕在化する機会は滅多にありませんが、その分被害は甚大になります。
制度上は返金してもらえるようになっていても、回数パックプランや通い放題は最悪の場合返金されないリスクもある、という事実は知っておくべきです。
追加料金やペナルティについて
脱毛に通い始めると、追加料金やペナルティを課されるケースがあります。
追加料金は事前処理で剃り残しがある場合のシェービング代(剃毛料)で、1回当たりおそよ1,000円です。
回数制や通い放題では無料ですが、月額制や都度払いでは有料です。
医療脱毛の場合だと、麻酔を希望する人は基本的に麻酔代がかかります。
ペナルティは、予約を当日キャンセルした場合に課されます。
1回分消化扱いとなるケースが多いので、金額に換算すればシャレになりません。
ただ、事前に連絡しておけばペナルティは回避できます。
分かった時点で、なるべく早めに連絡しましょう。
まとめ
脱毛の料金システムについて、公式サイトでは教えてくれない仕組みや違いまで分かりやすく丁寧に解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
本当に選ぶべきプランはどれなのか、最適な答を発見してもらえたら幸いです。
最後にここで、脱毛の料金システムをまとめておきます。
- 部分脱毛にするか全身脱毛にするか
- 1ヶ月単位での契約か回数での契約か
- 使える割引プランはあるか
- 一括払いか分割払いか
- 通い放題は解約返金に要注意
あくまでも私見ですが、初心者向けのキャンペーンで脱毛した後に都度払いで全身脱毛すれば、脱毛の出費を安く抑えられます。
その上、万が一の倒産リスクにも備えられます。
最後に、初めての脱毛はミュゼのキャンペーンがおすすめです。
自己処理が欠かせない「両ワキ」と実は希望する人が多い「Vライン」をメインに脱毛できるからです。
そのうえ、その他の部位のお試しまでできます。